メッセージ。

こんにちは。すっかりブログが滞ってました。
実は、9月28日に父が永眠いたしました。
こうやって書いててもまだ実感が無くて、
お骨の前に座ってもなんだか「これが父のお骨」って
頭の中で繋がらなくて。

父は1月末に急に倒れ、色々調べてもらった結果ガンの末期でした。
その時は腸や肝臓にガンが見つかりましたが、いったいどこが最初にガンになったのか
それはもう断定はできない状態でした。


お医者様に宣告された余命をはるかに超え、一旦は退院し
さくらの誕生日を希望の焼き肉屋で過ごし
5月には父自身の誕生日も迎えることができ
そのあとは独演会を3回、寄席にも出演させていただき
最期まで噺家人生を全うしました。


約8カ月に渡る闘病生活の中で大変だったことも
思い出になったこともたくさんありました。
でもいつも父は平静で、父は自分の余命を知りませんでしたが
それを私たちに聞いて私たちを困らせる、なんていうことも無く、
病気になる前と変わらず寡黙にひたすら治療に耐えていました。

私は死に目に間に合わなかったけど
父が大好きだった母に見送られ、静かに、眠るようにいったそうです。
私が到着した時はまだ手が温かく、涙が止まらなかったです。
さくらも私が泣いているのを見て、泣きながら父の頭をなでていました。


葬儀・告別式には予想をはるかに超えるたくさんの方にいらしていただき、
父は最期まで幸せだったと思います。
ご参列いただいた方に、この場を借りて御礼申し上げます。


そして、父からの最後のメッセージともとれる出来事が。
父が亡くなったのは午後4時16分・・・
さくらの誕生日は4月16日。
さくらは産まれた時800グラム弱の超未熟児で、父も大変心配していました。
そのさくらも今は9キロの立派な1歳半になりました。
健康診断でも特に問題なく、健康に育っています。
きっと父は命をかけてさくらに生きるパワーをくれたんだね。


最後に、父が亡くなって気付いたことがあります。
きっと家族がみんな同じ気持ちだと思いますが
父がそばにいても、亡くなって冷たくなってお棺に入って
お骨になっても・・・・父を大好きな気持ちは何にも変わらないんですね。
当たり前ですが、それをしみじみ感じました。

お父ちゃん、長い間育ててくれてありがとう。
そして長い間の闘病、お疲れ様でした。
天国でたくさんの仲間と、師匠と大師匠と
楽しくやってください。

そして家族を見守っていてください。